地球防衛未亡人＠2014海峡映画祭

5月29日から6月1日まで、下関シーモールのシアターで　今年も「海峡映画祭」なる催しが行われているんだが、初日の昨日、会社帰りに立ち寄ってみたぞッ！

目的はズバリ、壇蜜主演・河崎実監督の「地球防衛未亡人」の鑑賞じゃ！

この作品の見どころと言えば・・・・

(-_-;)　・・・。

一言で言えば　見どころなど何も無いぞ！(ﾟДﾟ)ｸﾜｯ

ハッキリ言ってこの作品は「壇蜜が主演」ということと、「地球防衛未亡人」というタイトルに尽きる。それ以下はあるかもしれないが　それ以上はないだろうな。

まあ　監督が河崎実ということで　だいたいどういう作品なのかは見る前から判っているんだが、、、(-_-;)

わしは今まで見た河崎実監督作品でマトモに鑑賞できたのは「地球防衛少女イコちゃん」くらいかな・・・それも作品がよかったわけじゃなくて　単に増田未亜と田山真美子が良かっただけ、ということだし・・・

どうも日本のいわゆる「おばか映画」と呼ばれるものは　「Z級」とか「おばか映画」という枕詞を付けておけば何を公開しても許される、と思っているフシがあるような気がするわけだ。

わしもばかばかしい映画は嫌いではないが、「馬鹿馬鹿しい」とか「くだらない」という表現は見方によってはほめ言葉にもなるが　日本のZ級おばか映画って「つまらない」「腹が立つ」パターンのものが多い。

本来このレベルの作品はアマチュア作品として人知れずしまっておくべきもので、商業ベースで公開すべきものではないと思う。この作品も河崎監督が自分の本棚に飾るためのDVDを増やすために作った自己満足のための映画、と思って差し支えはたぶん無いだろうな。

いちおう原発事故や尖閣・竹島問題なんかの最近の話題にも　風刺にもなってない「茶化し」として入っているが　訴えるものは何もなし。

まあ最後のほうで言っていた「日本の隣国はろくでもない」という台詞が監督の主張であれば　それにはちょっとは賛同できるけどな・・・

しかし驚いたのは　いちおう壇蜜出演と言うことで知る人は知っている作品なんだが、キャスティングが大根役者ばかり・・・まともに演技が出来る役者が一人もいなかった、ということだな。　

たぶん出演者の中で一番演技力があるのは医者役のモト冬樹だと思うぞ。そもそもキャストの中で「役者」という肩書きのある人が何人出ているんだ？

モロボシダンを演じていた森次晃嗣は　普通の作品であれば芸達者なはずなんだが・・・まあ脚本が脚本だからマトモな演技をしろ、というほうが無理かもしれないが・・・

たぶん彼がこの作品にオファーが来たのは　壇蜜に向かって「ダン隊員」と言わせたいがため、なんだろうが・・・

あと、うかつにも一箇所だけ、元都知事の登場シーンには笑ってしまったが、あれは脚本や演技が良かったわけじゃなくて　モノマネ芸人の単なる「持ちネタ」というだけだし。

もうひとりの女性隊員役で出ていたオスカー所属のタレント、大野 未来は割とカワイイと思うんだが・・・なんか可愛そうな扱いだったな。

いちおう商業作品だが、この作品に出ているキャストは　壇蜜は別にして、この作品が経歴として足かせ・汚点にはなるかもしれないがプラスにはならないと思うぞ。

あと、キャストに破裏拳竜の名前があったが　エンドロールで見るまで出演していることに全く気が付かなかったぞ。

まあ冷静に考えれば　作品を見る前にどのような役柄なのかは想像に難くなかったけどな。

なんで下関の「海峡映画祭」に品格を問われそうな河崎実作品なんかが上映されているかと言えば　監督の父方の出身地が下関だからなんだそうな。

前回鑑賞した河崎監督の作品は「日本以外全部沈没」だったが、あまりのつまらなさに　ケーブルテレビでの鑑賞にもかかわらず見終わった後に「金を返せ！」・・・と心の中で叫んでしまった記憶があるが、この「地球防衛未亡人」もだいたいそんな感じ。

オブラートに包む表現をする価値もない、ハッキリ言って駄作。　だが、思っていたよりは見た後に怒りが伴わなかったのが正直　意外だったな・・・

わしなら日曜日に無料公開されるアマチュア作品のほうが　ちょっと興味をそそられるんだが、たぶんこの作品よりはそっちのほうが映画としてのテイを成しているんじゃなかろうか・・・

てなわけで　日曜日までやっている「海峡映画祭」についてはこちらを参考にしてくだされ。